1980年代後半にジャズ界で話題となったミュージュシャンの一人が、今日取り上げるテナー・サックス奏者のコートニー・パインです。ジャズを独学で勉強していった彼は、この2作目でその実力を世に知らしめたのでした。
そのジャズ感覚まで受け継いだようなコルトレーン系の演奏で、20年経過した今でも、才能の高さを感じます。この作品以降も活動を続けて人気ミュージュシャンになっていくのですが、それはジャズから外れた分野での活躍になります。本作品での熱の高さ、そして『round about midnight』での繊細な演奏が、ジャズで継続していってくれたならばと、残念でなりません。