この作品は、1993年に亡くなったテナー奏者モンテローズの、恐らくは最後のリーダー作品になります。コペンハーゲンでのライブ。Hod O'Brien(p),Guffy Pallesen(b),Jesper Elen(d)との録音です。
録音場所となったライブハウス Jazzhus Slukefter では、幾つものライブ作品が残されております。またレコーディングを担当したThe Danish Broadcasting Corporationは、今でも精力的に活動している会社。この二つが揃ってのライブ盤なのに、しかも1988年の録音なのに、音が悪い。軽くキンキンした録音。これが非常に残念な点。それ除けば、1950年代の強い個性は薄れてはいるが、モンテローズの泣き笑いが表現されている年季の入った演奏が聴ける作品です。オブライアンの素敵な演奏も光る『all the things you are』が、今回のお気に入り。