引き続き、チャーリー・ヘイデンのオーケストラ作品を取上げます。
「Liberation Music Orchestra」から13年経過してからの録音でありますが、この作品でもカーラ・ブレイがピアノとアレンジを担当しております。何でも前作では、ある圧力が加わって、意図どおりの作品にはならなかったとのこと。今回はECM出の録音で、その屈辱を晴らす狙いなのでしょうか。「戦死者のバラッド」名付けられたこの作品に対しても、政治的なメッセージは僕にとって無意味であり、単に音楽的な充実を求めて購入したのです。
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内容は前作と同様の感想。情熱と悲壮感の交錯。民謡も取上げており、様々なテイストがドラマティックに繰り広げられるもの。特にミック・グッドリックのギターが、効果的に使われております。
さて今回はヘイデンのオーケストラ2作を続けて聴いたのですが、少々重い気持ちになっていきました。やはりこのような作品は、続けて聴くのは避けたほうがよいのでしょう。