2008年12月28日掲載
Kenny Drew           Talkin' & Walkin'
Jazz West原盤        1955年録音

 ケニー・ドリューと言えばNYのイメージですが、1955年頃迄は西海岸で活発に活動していたとのこと。日本のジャズ・ファンには馴染みの少ない西海岸時代の彼のリーダー作を、今日は取り上げます。

 ジョー・マイニ(as,ts),リロイ・ビネガー(b),ローレンス・マラブル(d)が参加してのカルテット作品です。

20081228

 ジョー・マイニというお方を記憶している方は、恐らくクリフォード・ブラウンの「ベスト・コースト・ジャズ」での演奏ではないでしょうか。
 そちらでは大勢の一部という内容でしたが、このドリューの作品では、唯一の管楽器として、溌剌とした演奏が聴けます。それは西海岸のカラッとした演奏の色であったり、或いは中間派のような演奏でもあります。各曲でそのマイニさんの演奏が終わった後は、少し色が変わってきます。ビネガーのウォーキング・ベースとドリューの粘り気のある演奏が、続いて行くのです。それらを1枚で2度美味しいと表現したいところですが、正直な感想ではどっちつかずの作品と言ったところです。