サックス奏者ジミー・グリーンが、クリスクロスに吹き込んだ3枚目のリーダー作品です。2006年9月の日本帰任のごたごたで、このコーナーで紹介出来ないうちに、グリーンは4枚目のリーダー作を発表しているので、新譜とは到底言えない状況になってしまってます。
1枚目のリーダー作を取り上げた際には、イマイチの内容と書いております。その後、ラルフ・ピーターソンのバンドなどで揉まれて、この作品ではどんな演奏を聴かせてくれるのでしょうか。Marcus Strickland(tp),Mike Moreno(g),Danny Grissett(p),Reuben Rogers(b),Eric Harland(d)が、参加メンバーです。
9年近く前に取り上げた1997年録音盤と比較すると、格段の進歩です。音色も温かみと重みが加わっているし、アドリブもグリーンらしい優しさが表れています。やはりジャズ界で揉まれるに従って、実力をつけてきたのでしょう。ドラムの好演が光っている『Evidence/True Life Stories』が、聴き所でしょう。しかしそれ以外にも、魅力的な演奏が収録されている作品です。