ボブ・ロックウェルのサックスには、2002年録音盤で大いに気に入りました。そのストレートなサックスを求めて、2006年の夏頃に今日取り上げる盤を購入しました。購入後すぐに帰任となり、この盤を聴けたのは、MM21に引っ越した2007年の後半となってしまったのです。
Kjeld Lauritsen(org,p),Esden Bach(d)とロックウェルのトリオを基本に、曲によりギターなどのゲスト参加があります。
先ずはロックウェルと Kjeld Lauritsen 息のあい方、音色の組み合わせの良さに脱帽。さすが、常日頃一緒に活動しているだけのことはあります。華麗に重くグイグイ迫ってくるジャズというのは、最近では先ずお目にかかるのが難しいもの。
ロックウェルがテナーでジャズのスピード感を描いている『bass pedal song』、そして今度はフルートでジャズが持つ感情表現の奥深さがある『night talk』、この4曲目と5曲目に披露されたこの2曲の展開が、この作品の白眉でしょう。このグループでの新作を強く望みます。