コルトレーン黄金クァルテット全盛期に、親分を除いたエルヴィン,ギャリソン,マッコイの3人が吹き込んだ作品です。ソニー・シモンズ(as),プリンス・ラシャ(cl,fl),チャールス・デイビス(bs)という3管を加えての演奏です。
しかし、この3管は無名な方々。シモンズとラシャは、オーネット・コールマンの影響を受けて、双頭バンドで活動しておりました。デイビスは、サン・ラ,ビリー・ホリデイ,ダイナ・ワシントンなどと共演したことがあり、1959年にNYに進出してからは、ケニー・ドーハムのバンドで活動していたようです。デイビス全体のキャリアでは、ビッグ・バンド畑での演奏が長いとのこと。有名リズム隊が無名3管と吹き込んだ作品です。収録曲は6曲。その中には、無名3人が作った曲が4曲含まれています。
オーネットの雰囲気が柔らかく、そして暖かく感じられる管3本。それらを従えて、強靭な連携を見せる、エルヴィンとギャリソン。エルヴィンとギャリソンが、ドラムとベースの作品を作ろうとおもったが、硬過ぎになるのは避けたい。そこで管3本の緩衝材を入れた。そんな感じの作品です。