2007年11月5日掲載
Dave Bailey    Two Feet In The Gutter
Epic原盤        1961年10月録音

 ベイリーは初リーダー作『ワン・フット・イン・ザ・ガター』をエピックに吹き込んだ後に、同じくエピックに『ゲッティン・イントゥ・サムシン』、ジャズタイムに『リーチング・アウト』、ジャズラインに『バッシュ』と、立て続けに作品を発表しました。そして5枚目にして最後のリーダー作品が、今日取上げるもの。ビル・ハードマン(tp),フランク・ヘインズ(ts),ビリー・ガードナー(p),そしてベン・タッカー(b)が参加しております。

20071105

 1曲目はハービー・マンの演奏で有名な『カミン・ホーム・ベイビー』です。この曲はベースで参加しているベン・タッカーが作った曲。この曲を、ハード・バップの息吹そのままに演奏しています。スタジオも熱気ムンムンだったのでしょうが、聴く方も熱気に包まれています。俗に言う一流ミュージュシャンは一人もおりませんが、この熱気は一流のハード・バップ。この熱気を作りだせるのが、ベイリーの才なのでしょう。他の4曲も熱気ものであり、末永く語られる作品と言えます。