ロリンズの作品の中で好きな作品の一つに、1980年代半ばにドラゴンから発売された、ストックホルムでのライブ盤があります。確かラジオ放送だったと思います。LPなので、今ではなかなか聴く機会がありませんが、買ってからの半年間は、繰り返し聴いておりました。Henry Grimes(b),Pete LaRoca(d) とのトリオ。1959年3月4日の録音が主でした。
そして今回取上げるのは、プロヴァンスでのライブで、3月11日の録音です。愛聴盤であるストックホルムのはラジオ放送ということもあって、5分ほどの演奏時間の曲が10曲ほど収録されていました。しかし今日取上げるプロヴァンスでのライブは、単なる田舎町でのライブなのか、20分弱の曲が3曲収録されています。録音が残るなどとは考えていなかったのでしょうから、自由気ままな演奏を考えたのでしょう。こういう場合の聴くポイントは、ロリンズの即興性が急速に高まる場面でしょう。Henry Grimes(b),Kenny Clarke(d)との演奏です。
雲隠れ直前のロリンズですので、精神状態が不安定だったのでしょうか。やたら力んでいるロリンズの演奏です。