1960年代のジョー・ヘンダーソンはBNに5枚のリーダー作を残しております。その中で人気なのは、彼にとって初リーダー作の「Page One」や、「Inner Urge」などでしょう。
今日取上げる「Mode For Joe」は、5枚の中で人気のない作品といって過言はないでしょう。モーガン、フラー、ハッチャーソン、シダー・ウォルトン、カーター、そしてジョー・チャンバースとの録音です。3管でヴァイブ入りの7人編成の作品です。それまでの4枚は全てクィンテットでの録音でした。
決定版ブルーノート・ブック中のコメントに「集中度という点では今一であるが・・・」とあり、それに同感です。こけたモード演奏と言うべきでしょうか。そんな作品です。