僕が時代体験できたオーネットの初作品であります。
Ornette Coleman (as, tp, vln),Charles Ellerbee(g),Bern Nix(g),Jerry Garcia(g),Al MacDowell(b),Chris Walker(b),Calvin Weston(d),Denardo Coleman(d) という大人数での録音です。恐らくは複数本のギターを入れるのは、先に取上げた「Dancing In Your Head」以来になります。1980年代ジャズの名盤と言う方が多い作品です。
バックは打ち込みありのファンク調の演奏が多い中で、オーネットは縦横無尽にソロをとっていきます。自分のソロが最大限に発揮出る状況を考えていった結果が、このような編成だったのでしょう。ファンク調の『3 wishness』が最も印象的でした。このように可能性を追い求めているのが、コールマンの姿なのです。
今年は来日して元気な姿を、日本のファンに見せたようです。レポートを読む限りでは、可能性を追い求めるコールマンの姿は健在だったとか。50年に渡って常に可能性を追い求めるコールマンには、頭の下がる思いです。
なおグレイトフル・デッドのギタリストが参加しておりますが、そのこと自体の重要性はありません。