技術と創造力の高さで評価の高いピアニストの、フレッド・ハーシュの作品であります。しかしこのコーナーでは初掲載になります。というより、彼の作品は初買いになります。何故だか敬遠していたお方。この作品は、例の幻本掲載作品であり、掲載効果で世の中に再び姿を見せたのです。でもなかなか、買う気にはなれなかった。自分には相容れないタイプの方だろうとの想像によるものです。しかし、中古コーナーで新品売れ残りとして置いてあり、しかも激安の状態で出会ったのです。何故だか聴いてみろよとの、悪魔か天使の囁きを感じた気分でした。
さてこの作品は、Steve Laspina(b) と Jeff Hirshfield(d)とのトリオ作品。ETCとはトリオの名前でもあります。
『simone』なんて、良い曲を取り上げてますね。これはフランク・フォスターの曲。結構盛り上がって演奏されていくことが多い曲と記憶しています。しかし、ここでの盛り上がり方は小さな声を張り上げているような感じで、無理がある感じです。全体的には、悲しみを囁くような演奏だと感じました。やはり僕には縁がないミュージュシャンなのかも知れません。