「魅惑の脚ジャケ」作品です。例の幻CD本に掲載され、倒産したと言われていたレーベルの作品が、今年の冬に復刻されました。日本の輸入元が、かなり売れると判断して、大口発注をだしたのでしょう。この作品は、発売当時の輸入枚数が少なく、すぐにレーベルが倒産。従って、日本で持っている方は、恐らく300人ほどだったのでは。
German Kucich(p),Carlos Ibanez(b),Juanma Barroso(d)の3人での吹き込み。ピアノはアルゼンチン出身だそうです。
いつも不思議に思うのは、ガーシュインの『I Loves You, Porgy』です。この場合の「I」には、三人称の意味合いを持たせているのでしょうかね。
それはさて置き、この曲が、終わりから二つ目に収録されております。導入部はベースが情景を作り、ピアノがそれに加わっていく展開。ここまでは聴かせる内容。しかしその後にピアノがソロを取り始めると、途端にぎこちなくなってしまいます。このピアニストは、自分の思いを表現できる基礎テクニックが不足しているかと、楽器が出来ない人間が突っ込みたくなる内容です。そんな場面が他の曲でも散見されております。ここぞという場面でがっかりさせる展開なので、結構残念な思いです。