このコーナーでは、ジェフ・ハミルトンの諸作品によってお馴染みである、モンス・レコーズの作品です。購入動機は、このレーベルの作品というのも、勿論一つの動機。しかし、リヴィングに寝転がりながら、日差しの眩しさに目を細めるアンさんの姿が、購入に至った大きな動機であります。
調べてみたらアンさんは、1993年から2000年にかけて、4枚の作品を残しているお方です。まだまだ現役の方ですが、ここ5年は作品を発表していないようです。今日取上げる作品は2枚目のもので、Robi Szakcsi Jr.(p),Reginald Volney Johnson(b),Keith Copeland(d)をバックにした作品です。
氷を割ったような鋭さを最初に感じましたが、慣れてくると暖かみのある歌声でした。でも、ポップス向きと感じました。ジャズらしいバックとは、アンさんの歌はなかなか溶け込めない感じでした。『you go to my head』や『my dream』のようなスローな展開を、もう少し取り入れれば、違ったものになったでしょう。