2006年2月26日掲載
Strata Institute       Cipher Syntax
Bamboo原盤          1988年3月録音

 正直、持っていることを忘れていた作品です。スティーヴ・コールマン(as)とグレッグ・オズビー(ss,as)という、この時期に尖がっていたサックス奏者の双頭バンドです。他には、デヴィッド・ギルモア(g),ボブ・ハースト(b),タニー・タバル(d),そしてマーヴィン・スミス(d)が参加しております。
 デヴィッド・ギルモアって、フロイドのギタリストのことなのでしょうかね。

20060226

 ロフト・ジャズに接しながら自分の音楽を形成していった連中が、ファンクのリズムを大胆に取り入れて、自分たちの存在を世に知らしめようともがいているバンドであります。演奏スタイルはしっかりと手にしながらも、それを持て余している感じ。しかしその持て余し感は、スタート地点ということでは、優しく寛容できるもの。問題は、この作品以降の彼等の姿と言うことです。

 ギタリストはフロイドとは全く関係なし。そりゃそうだよね。印税がっぽりの音楽での成功者が、このセッションには参加するわけはないですよね。これから世に打って出ようとしている、若者の熱気だがは充分にあるバンドですからね。