モード・レーベルの女性ヴォーカル作品は、1989年にヴァップから結構な枚数がCD発売されました。このコーナーでは以前にその中の1枚、ドリス・ドリューの作品を取上げました。
さて今日取上げるジョイ・ブライアンさんに関して、市川氏の解説を抜粋して、紹介いたします。恐らくは1930年前後にインディアナ州に生まれたジョイさんは、地方で活動した後に、1950年代半ばにカリフォルニアに移り、ハリウッド界隈のクラブで歌っておりました。そんな彼女の歌をピアニストのジミー・ロウルズが聴き、いたく感心しました。そんなことから自然にマーティ・ペイチの知る存在になり、ペイチの前面バック・アップのもとに、ジョイさんのデビュー作品である本盤が吹き込まれたのです。豪華メンバーのセプテットでの録音です。
明るい声だが表に強く出る声ではなく、好みとは違います。また低音部での歌い方、妙に高音部との差を意識させるような歌い方が気に入らないものです。好みの範疇ではないという一言ですね。