このコーナーでジュリー・ロンドンを取上げるのはこれで6作目ですが、全てリバティ・レーベルへの吹き込みです。またそのどれも彼女のグラマーな体が、ジャケットに使われています。今回の作品は、時計の短針に上半身、長身に下半身を模しているもの。時計は7時を指しております。
ジュリーさんの体が示している7時は、これから宵の時間を迎える時を示している。別れた彼が夜中に戻ってくることを願っている「round midnight」の気持ちの時間である。
またこの7時は、夜を過ごした後に後ずれる、まだ暗い朝を示している。彼がいない夜を過ごす寂しさを味わった「in the wee small hours of the morning」の気分なのである。夜の女性の様々な心理を余すところなく込めた作品である。
リバティはジュリーさんに対して、素敵なプロデュースを行っており、この盤もそんな中の素晴らしい1枚です。