2005年9月15日掲載
Ozay        Antiquated Love
Basic原盤     1994年6月録音

 殆ど知られていないレーベルに、殆ど知られていない女性歌手が吹き込んだ作品に、マレイは参加したのです。基本的にはバックは、テナー・サックス入りのクァルテット編成。そして、テナーとピアノは二人ずつ参加しております。他のテナー・サックス奏者はチコ・フリーマン。ピアノはDDジャクソンにカーク・ライトシーです。全9曲中マレイは4曲に参加しており、ピアノはカークと一緒であります。この録音ではジャクソンとはすれ違いということになります。

20050915

 低くて少し枯れた落ち着きのある声質のオッゼイさん。アンニュイな歌い方が絵になっております。バックは無難な演奏に終始しており、マレイやフリーマン、或いはカークやジャクソンと言った奏者による演奏の色合いの違いは関係無しと言ったところ。

 この作品がマレイ参加作品らしいと感じたのは、デイブ・バレル作の『Intuitively』を取上げているところ。マレイが推薦したのでしょう。マレイはこれまでに2回この曲を録音しておりますが、ここではサッパリ系の演奏となりました。