2005年8月18日掲載
Music Revelation Ensemble     Elec. Jazz
DIW原盤                                  1990年3月録音

 フリー・イディオムを最高の形で表現し衝撃的だった『no wave』、そしてファンク調を加えながらも散漫な印象になった2作目と、このグループは歩んで来ました。そしてこの3作目は、ベースを1作目のアミン・アリに戻しております。またドラムはこれまでのジャクソンから、当時注目されていた若手のコーネル・ロチェスターに変更しております。

20050818

 音の傾向は、ファンクとジャズの融合を目指したもの。この作品ではウルマーの比重を思いきっリたかめており、その演奏内容は『no wave』を意識しながらも、あの激しさは流石に控えているものです。マレイの演奏には当然ソロ・スペースが与えられていますが、このユニットでの演奏スタイルへの戸惑いが感じられるものになっております。また、ウルマーと重なりながら吹くテーマ部では、オーネット・コールマンのプライム・タイムを思い出させる演奏です。

 4人の息は合いながらも、試行錯誤の感が強い演奏内容と言えるでしょう。