テナー・サックスを主に、バス・クラリネットも得意とする我がマレイですが、サックス4本というユニットであるワールド・サキソフォン・クァルテットが1977年に登場した時には、ジャズ界に大きな衝撃を与えました。しかし1981年にクラリネット4本でのクラリネット・サミットを世に登場させた時には、さほどの注目を浴びませんでした。
1981年のライブ作品は2枚に分けて発売されておりますが、LPで所持しているため、LPを聴ける環境になった際に取り上げることとします。今日取り上げるのはそれから6年後に、再び同じメンバーでクラリネット4人組として、スタジオ録音したものです。
マレイがバスクラを吹き、他の3人が通常のクラリネット。従って、マレイの演奏で変化をつけ、他の3人覇気にアンサンブルという展開になってしまいます。この展開で表現できるものに限界があるのが、このユニットの限界と言えるのでしょう。
なお、この後マレイが何度か取り上げることになる『mbizo』が、この作品で初披露されています。