2005年6月25日掲載
Connie Evingson          Gypsy In My Soul
minnehaha music原盤   2004年録音

 この作品がコニー・エヴィンソンの6作目となります。このコーナーで取り上げるのは5作目となりますから、このお方には結構力を入れているこになります。しかし考えてみたら、最初に聴いた「サム・キャッツ・ノウ」の印象が強く、その高い完成度を求めて他の作品を買い求めている気がしてきました。ひょっとしたらエヴィンソン自身も、「サム・キャッツ・ノウ」の完成度を求めて、試行錯誤しているのではないでしょうか。ビートルズ作品集という企画モノに走った理由は、目先を変えて新たな自分を探して、再び高い完成度の作品を作りたいとの思いなのかもしれません。今回も企画モノ。ジプシー・ギター・サウンドをフューチャーした作品です。

20050625

 ジプシー・ギター・サウンドにピッタリとはまるジャズ・スタンダード曲には、ジプシー・サウンドをそのまま加えて、その世界を思う存分に表しております。またジプシー・ギター・サウンドが難しいような曲には、適度なジプシー・サウンドを加味して、面白い表現を引き出しています。
 『I'm confessin'』がその成功例。まぁ失敗と思われるものもあったりしますが、全体を通せばジプシー・サウンドで上手く統一出来た内容と言えるでしょう。

 このエヴィンソンさん、囁き系の歌い方は出来ないかな。囁き系に関わらず、歌い方に幅が広がった時に、きっと名盤が誕生するのではと思ってます。