引き続きフィロロジーからの1枚。バッソのデュオ作品ということで購入した作品です。主役はデュオ相手のギタリストなのですが、イリオ・ヂ・パウラとは有名なのかとネットで調べましたら、結構有名な方のようです。リオ生まれのブラジル人の彼は、1970年に楽旅でイタリアに行き、そのままローマに住み着いたようです。そしてレコーディングも活発に行っているようです。ほんの少しネットで調べただけですが、デュオ作品も残しているようです。さてバッソですが、裏ジャケに映る姿は完全なおじいちゃん。考えてみれば、この時点で71歳。そんな二人の作品です。
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ボサ・ノバ・ギターの歯切れの良い気持ちよさに乗って、バッソおじいちゃんが女殺しの歌心で迫ってきます。録音の良さとあいまって、至極の時が流れています。スタンダードも良いのですが、やはりブラジル物が最高のデキ。『recado』と『wave』という、この筋の大名曲を、ギターとテナー・サックスだけで素敵なものに仕上げております。残り6曲のスタンダード物では、『I only have eyes for you』が聴き物。
イリオ・ヂ・パウラの真正ブラジル物は買わないけれど、彼のこの手のジャズ組合せものならば、是非とも購入したいです。