「白人テナーの最高峰アル・コーンによる傑作」と帯に書かれているが、これが本当なのか単なる宣伝文句なのかは、僕にはコメント出来ません。タイトル通りにボブ・ブルックマイヤーとの共演盤ですが、僕の購入理由はピアニスト。モーゼ・アリソンが参加しているからです。
西海岸の名手のよる作品からくる、軽く落ち着く感じには、何とも言えない魅力がある。『good spiritz』でのコーンとブルックマイヤーの掛け合いは、明るさ満点のものだ。その正反対なのが『ウインター』である。気だるい雰囲気が、両者の演奏から響いてくる。またこの曲ではアリソンのピアノにも光が当たっており、もの悲しい状況を表現している。