エド・シグペン(d)の作品だから購入した訳ではない。ハンコック,バレル,ロン・カーター,そしてクラーク・テリーという参加メンバーでの購入である。しかし聴く前から、さして良くないのは判る。この見たことの無いジャケットで、この作品の知名度が想像出来るというものだ。このメンバーで、しかも内容が良ければ、そこそこ知られたジャケットなはずだ。
是非とも、こんな思いを打ち破る内容であってほしいがね。
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何で、普通に演奏しないかと思ってしまう。シグペンは、フット・ペダルで瞬時にして音程を変えられるタムを使用しているが、これで好きなように遊んだ作品である。クラーク・テリーの頑張りがなかったら、ヴァーヴは発売しなかったのではないかな。
日本語解説では、『最後まで聴き手を惹きつけてやまない展開』と書いてある。バレルのギターに焦点を当てた最後の曲『struttin' with some barbecue』のような展開が随所にあれば、頷ける言葉である。