2005年4月30日掲載
Julie London       Julie Is Her Name Vol.2
Liberty原盤        1958年録音

 初リーダー作以降彼女はリバティ・レーベルから何枚もの作品を発表しましたが、初リーダー作から3年後に、再びギターとベースをバックにした作品を発表しました。ギターはハワード・ロバーツ、ベースはレッド・ミッチェルであります。プロデュースは勿論、ボブ・トゥループです。

20050430

 第1集に比べて聴くと、ベースは力強いラインになり、ギターはリズムを強めた演奏になっております。これはプロデューサーの意図なのか、単なるミュージュシャンの特徴なのかは分かりません。

 さて主役のジュリーの歌ですが、高音部の艶の輝き方がこの3年間でグッと強まっています。それに比べると低音部の色気が弱まっています。どちが良いのかは、好みの分かれるところでしょう。

 収録されている曲はスロー系のお馴染み曲が中心ですが、その中でアップ・テンポの「goody goody」が面白い存在でした。一応スタンダードと呼ばれる曲なのですが、他の人の歌なり演奏は記憶に無いです。バイオリン奏者のマット・マルネック作の曲で、1936年にヘレン・ウォードの歌をフューチャーしたグッドマンが大ヒットさせた曲だとか。ジュリーのスイング・フィーリングに感心して聴いた曲でした。

 1集と2集、同じフォーマットながら色が違っており、どちらも楽しめる作品であります。