2005年2月6日掲載
Nina Simone       At Carnegie Hall
Colpix原盤           1963年5月録音

 ニーナは音楽一家に生まれ、幼い時からクラシック・ピアノを習ってました。また、両親は大変に躾が厳しかったとのこと。ニーナがヒットを飛ばした時には、両親が喜んでくれなかったことが残念であったと、後年に自伝に残しております。

 さて、この作品は、タイトル通りのカーネギー・ホールでのライブ。先に取上げた『Folksy Nina』の、姉妹作品です。

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 1曲目が、オペラ『霊媒』からの『ブラック・スワン』を披露しており、何か宗教儀式を感じさせる静かな空気感の演奏と歌でした。2曲目はサン・サースのオペラ『サムソンとデリラ』からのもので、クラシック・ピアノに専念したニーナを聴けるもの。続く曲も静かでスピリチュアルな歌です。そして4曲目は、『サヨナラ・テーマ』という名でクレジットされている『さくら、さくら』です。

 ここまで実に重く静かで、しかし心に響く演奏なのですが、後半も同様な流れ。『ジ・アザー・ウーマン』と『コットン・アイド・ジョー』という、ニーナがよく取上げる曲のメロディで締めくくってます。

 『Folksy Nina』は民謡を多く取上げており、姉妹作で色付けえお変えておりますね。なお、メンバーは『Folksy Nina』と同様であります。