2004年8月7日掲載
Nina Simone        Folksy Nina
Colpix原盤          1963年5月録音

 ニーナの音楽にはジャズの要素もあるが、フォークやブルースの影響が濃く、また歌手だけではなくピアノにも高い評価が与えられている。ジャンル分けが非常に難しい存在なのである。彼女自身は自伝の中で、フォーク・シンガーと呼ばれたいと書いているとか。

 そんな彼女の作品を、今回の大量再発で僕は10枚買ったのですが、オーケストラ・バックを避けて、コンボ・バックのだけを買ったのです。それが理由なのか、ライブ作品が半数以上を占めていますね。そして今日取り上げる作品は、全米屈指の音楽の殿堂カーネギー・ホールでの初公演を捉えた作品です。

 このコンサートはもう1枚「アット・カーネギー・ホール」という作品があるのですが、そちらは注文し忘れました。

20040807

 世界各地のフォーク(民謡)を取り上げている作品である。例えば「エレッツ・ザヴァ・シャラフ」。イスラエルの民謡で、“ミルクに溢れた大地、ミルクと蜂蜜”が繰り返される単純な歌詞を、ニーナはヘブライ語で歌っている。パーカッションが強調されている演奏のもとで、エモーショナルに歌っている。他にも、アメリカ南部の民謡とか、イングランドやスコットランドの民謡を取り上げている。それぞれの曲で様々な表情を、ニーナの歌は見せている。魂の叫びが聴けるという、少し使うのを躊躇う表現を、堂々と使える内容である。その中で、客を存分に楽しませる術を心得ているニーナは、真のエンターテナーと言える。

 余談ですが、確認したところ「アット・カーネギー・ホール」も、注文しておりました。渋谷ジャロさんでの行き違いなのですが、絶対に入手したいものです。