「マラカイ・フェイヴァースが2004年1月31日に亡くなる前に、この作品へのタイトルを決めた」と、ライナー・ノーツに残りのメンバーがコメントしております。この作品が、４人でのラスト作品になるのでしょうかね。３分ほどの曲が、１４曲収録されています。
シリウスとは、太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星のことで、太陽系から8.6光年に位置しています。ＡＥＯＣにしては短めの曲が並んでいる本盤ですが、その１４曲はシリウスの周りにある星星を表しているようです。星の輝きなどを、ドン・モイエのドラムを土台にして、ロスコーとジャーマンが各星に色付けをしているかようです。そしてフェイヴァースのベースが、それらの星星に生命を与えているようです。数多ある彼等の作品群からしたら目立つ作品ではないでしょう。しかしフェイヴァースの死を考え合わせて聴いた時、全１４曲が１曲に感じできて、感慨深い作品になってきます。