バード(tp),アダムス(bs),バレル(g),トミ・フラ(p),チャンバース(b),そしてルイ・ヘイズ(d)が参加しての、ジャム・セッション作品です。全員がデトロイト出身ということから、アルバムのタイトルが決まったようです。
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正確にはデトロイト育ち仲間の6人。寛いだ、そして息の合ったハード・バップ・セッションが、堪能出来る内容です。暖かいトランペットと穏やかな語り口調のバリトン・サックスの、音色の共演は楽しいもので、この録音の後にバードとアダムスがグループを結成するのも、当然の成り行きといったとこでしょう。
また1曲目に『スターダスト』を、アダムスとバレル抜きのクァルテットで演奏しております。バードのバラッド演奏は、心温まるもの。国内盤解説を書いている岡崎氏によれば、バードのバラッド演奏で印象に残るものは少ないとか。
贅沢を言えば、録音。ベースの音が、締りの無い音になっています。この点を抜かせば、この時代だから録音できた、豪華なメンツでの気軽な演奏を堪能出来る好盤と言える内容です。