2005年1月14日掲載
Tubby Hayes       Return Visit
Smash原盤         1962年6月録音

 ヘイズの作品をこのコーナーで取上げるのは、今日で12枚目になります。この録音時点では、イギリス・ジャズ界の重要人物であったヘイズですが、ジャズ本国のアメリカでは薄い知名度でありました。しかし、欧州を度々訪れていたミュージュシャンにしてみたら、ヘイズは有名な存在であったのです。この作品は、クインシー・ジョーンズがセットしたものであります。ジェイムス・ムーディ(ts,fl),ウォルター・ビショップJr(p),サム・ジョーンズ(b),ルイ・ヘイズ(d)というメンバーをクインシーが揃えたのは、頷けるところ。凄いのは、このメンツに加えて、ローランド・カーク(ts,etc)を用意していたことです。

20050114

 1961年の渡米の際にも、ヘイズは録音を残しているらしいのですが、現在入手可能かは分かりません。この盤はフォンタナで再発され、それが国内盤で、しかも紙ジャケで2003年に発売されたのです。なかなか入手できずにいたのですが、昨年9月にようやくゲット。

 期待して聴いたのですが、3人のテナーの力強いぶつかり合いが無かった。残念な思いで聴き終えました。