2005年1月12日掲載
Mourice Vander     Jazz At The Blue Note Fontana原盤            1961年録音

 「フランス音楽界を代表するピアニスト」と国内発売されたCDの帯に書いてあるが、僕は全く知らなかった。フランスのピアニストと言えば、マーシャル・ソラールにルネ・ウルトラジュが有名であり、このコーナーでも取上げてきました。調べてみたら、ヴァンデールさんは、その次クラスの方のようです。

 1929年生まれで、注目されるようになったのは、1950年代半ばのVEGAレーベルへの吹込みとのこと。今日取上げるヴァンデール32歳の時の吹き込みは、彼の代表作と言われているようです。共演は当時のパウエルを支えていたピエール・ミシュロ(b)とケニー・クラーク(d)であります。

 なお本作品は、日本で1992年にLPで発売されました。それまでは、極々一部の欧州好きオリジナル盤蒐集家だけに知られた存在だったが、LP発売で数少ない欧州好きやトリオ好きに知られる存在になったとか。僕は2003年にCD化されたのを買い逃し、ネット通販店DNに在庫があるのを知って、この盤を手に入れました。ジャズを聴き始めて22年ですが、ようやく僕が知る存在にヴァンデールさんはなったのです。

20050112

 スタンダード曲を調べるときには、SJ社「20世紀ジャズ名曲大事典」に頼ってます。このヴァンデール盤は全8曲収録されており、その中にレスター・ヤング作の『blue lester』という曲があります。この曲の情報を求めて「20世紀ジャズ名曲大事典」をめくってみたのですが、この曲を取上げておりませんでした。何故『blue lester』の情報を欲しかったというと、この盤の残り7曲は、超有名曲ばかりなのです。『A列車で行こう』から始まって『枯葉』、そして『ジャンゴ』という具合です。今まで聴いた記憶は無いが、ひょっとしたら『blue lester』も有名曲なのではと、思ってしまったのです。


 さて演奏内容ですが、明るく快調に飛ばすハード・バップ・ピアニストですね。ケリーにマンスのファンキーさを小さじ5分の1ほど入れたような、演奏内容です。気に入ったピアノなのですが、愛聴盤になるのは難しいところ。ドラムの録音がデカイのだ。勿論クラークですが、良いサポートを行ってますが、ドラムの音の大きさが全体のレベルを壊してしまっているのです。これが効果的と感じる方も、いるようですがね。

 僕にとっては、ヴァンデールの存在を知った1枚に終わりそうです。