この作品をネット通販会社DNに発注したのは昨年の6月26日なのですが、その後ディスク・ユニオンから日本語解説が封入されて発売されているようなのです。この作品の背景を知らない僕としては、その日本語解説を是非とも読みたいところです。ということで、この盤について知っている限りの情報を、書きます。
ブラジルの珍しい音源を復刻させている、イギリスの会社からの復刻盤。リーダーのヴィクトル・アシス・ブラジルはアルト・サックス奏者で、一部の間からは、非常に高く評価されている。この作品は、その筋の好事家にとっては、大名盤なのだ。
ストレートに迫ってくるアルト・サックス奏者としての魅力が、ヴィクトル・アシス・ブラジルの演奏に強く感じました。明るく楽しいジャズが、ここに存在しています。曲によって多くの管が加わっていますが、つぼを押さえた絶妙のアレンジが気持ちいい。1950年代後半のアメリカで繰り広げられたハード・バップの魅力に、目一杯の明るさが加わった内容だ。
この盤は、今まで雑誌でも見たことがないもの。こんな作品が眠っていたとは、ジャズの奥深さを改めて痛感した。