ニーナがフィリップスの後に所属したレーベルは、RCAでした。彼女の順調な活躍が伺える、レーベル変遷暦ですね。そして今日取り上げる作品が、そのRCAでの初作品になります。

1933年にノース・カロライナで生まれたニーナは、聖歌隊に関わっていた家族の中で育ったのです。当然、ニーナも聖歌隊に参加しており、ニーナの中にゴスペルが染み込んだのでしょう。この作品で取り上げられているブルースの中にも、そのゴスペル・スピリットが随所に表れています。
で、その中で僕が気に入ったのは、ニーナ作の「アイ・ウォント・ア・リトル・シュガー」であります。ブルースの典型のような曲であり、全11曲の中で、ゴスペル色が弱い内容です。何も僕がゴスペルが嫌いという分けではないのですがね。