ピアノのヨハヒム・キューンの作品です。活動暦が長く、また多作家のキューンですが、このコーナーでは1985年録音の「easy to read」を取り上げたことがあります。名トリオであるキューン~ユメール~ジェニー・クラークによる最初の作品でありました。
今日取り上げるのはその10年前の録音。ペットにギターが入っている作品ですが、そのペットは日野皓正であります。
エレピを多用し、ファンクのリズム感を重視し、プログレの色合いを加味した内容。アコピ・ソロでの「santa cruz」から、エレピ・ファンク色の「first frisco」と続く展開に聴き所あり。しかし今の時代では、ヨハヒム・キューン蒐集家だけに価値ある1枚と言える内容。