リー・コニッツがレニー・トリスターノに会ったのが、1945年のこと。トリスターノの革新的な音楽理論に影響されたコニッツは、トリスターノとのグループを結成するが、仕事無くすぐ解散してしまい、その後はばらばらになったとのこと。
そして再開したのが、本盤に収められている3つのセッションの中の一つなのである。またこれが、プレスティッジ自体の初レコーディングにもなっている。
本盤の残りの二つのセッションは、この年から翌年にかけて録音されたもので、ピアノにはサル・モスカが加わっている。
というのが、この盤の説明になるのですが、僕は「革新的な音楽理論」が、頭でっかちな独りよがりに感じてしまい、ジャズ聴き始めの頃に敬遠してしまったものであります。
「クール・スタイルがバップの自然な発展の上に生み出されたものであることを教えてくれている」(岡崎正通氏の解説より)のは十分感じさせてくれる演奏ですが、薬くさい演奏だと感じてしまいます。