未だに活躍しているレーシーですが、プレスティッジとニュー・ジャズには、本盤を入れて確か3枚のリーダー作品を残しております。
またレーシーの印象といえばモンク好きでありますが、この盤もタイトルから推測出来る通りにモンクの曲を多く取り上げております。
モンクに見せられてソプラノを吹き通した男と言えるレーシーですが、この盤ではドン・チェリーと共演しており、その点でも興味ある作品と言えます。
エッジが立っているレイシーのソプラノは、不思議さとダルさと温かみが重ね合わさったともの。それはチェリーのペットとも通じるものがあり、2管重なると魅力も倍増するが、肌に合わない人には辛いものかな。
「サンフランシスコ・ホリデイ」での最後のテーマが、こんな二人の真骨頂が聴ける内容になっております。