エリック・アレキサンダーのワン・ホーンでのバラッド集です。マイク・レドン(p),ジョン・ウェバー(b),ジョー・ファンズワース(d)というアレキサンダーにとってお馴染みのメンバーで、録音に臨んでおります。
さてこの盤について、数ヶ月前のSJ誌に面白い読者投書がありました。絶賛されているが、バラッドは数曲入っているだけが良いのではないか、という内容でした。僕がこれを読んだのは、この盤を入手する前なのですが、思わず頷いた記憶があります。全編バラッドに耐えうるテナー奏者っていうのは、故人を含めてもそうはいるものではないと、思っているからでした。しかし、こういう盤が企画されて良いのです。
おっと、聴く前から、あーだこーだ言ってもダメですね。
力入れすぎではないのかな。もう少しサラッと流す演奏が欲しかったね。と言うか、力が入ってしまう曲を並べすぎている。1枚通して聴くにはシンドイけど、その時の気持ちで2~3曲選んで聴くには、良い作品だ。
マレイとの比較で聴いて楽しかった『チェルシー・ブリッジ』が、今日のお勧め。残念な点は、ピアノのレドンの個性が発揮されていないことです。