本名は、ドリス・メリー・アン・カペルホフ。1939年にバニー・ラップのバンドに週給25ドルで迎えられた彼女は、「デイ・アフター・デイ」という曲を歌って好評を博したとか。これに因んで付けられた芸名がドリス・デイだったとのこと。
それから7年が17年が経過し32歳になった大スターの彼女が吹き込んだのが、シナトラの大ヒットで知られている 「デイ・バイ・デイ」をタイトルにした本盤であります。タイトル曲の共作者ポール・ウエストンの指揮とアレンジをバックに、スタンダードを12曲歌っております。
可愛い声と円熟味がマッチするという意味では、32歳がベストポイントかな。ドリスのそんな声を全身に浴びられる1枚です。
さて「デイ・バイ・デイ」という曲は、ポール・ウエストンの奥さんジョー・スタッフォードが最初に吹き込んだ曲なのだそう。それをドリスと共に吹き込む時のポールの気持ちは如何なるものだったのであろう。まぁ純粋にミュージュシャンとしての行為だったのであろうが、善からぬ考えが浮かぶのは、ドリスの微妙な色気にノックアウトされたからかな。