2003年9月14日掲載
Art Blakey           A Night At Birdland Vol.1
Blue Note原盤    1954年2月録音

 時折このコーナーを読んで頂いている方から、特にジャズを聴き始めた方から質問を頂くのですが、その中で「ビ・バップとハード・バップの違いは?」なんていう問いがあります。直ぐ頭にいろんな盤が鳴り始めるのですが、文章として問いに対しての答えを書こうとすると、これがなかなか書けないんだよね。最終的にはジャズ入門書に書いてある事をパクッて返事をしておるのですが、それとて自分の感覚とは少し違うんだな。

 さて、この盤。恐らくジャズ盤を買い始めた方が20枚目迄には購入する作品です。「ハード・バップ誕生の夜」と尊敬奉られているライブであります。

20030914

 カン高い声の司会者のメンバー紹介に続く「スプリット・キック」。ドナルドソン,ブラウニー,シルバーのソロ、2管の8小節交換を挟んでのブレーキーのソロ。9分が実に短く感じるのこの熱気が、この盤の、この夜の最高の魅力。

 深みは望めないが、そんなことを吹き飛ばす熱気です。