旺角にある信昌唱片というショップは、宣伝文句ではECMとコンコードに力を入れており、ジャスティン・タイムも扱っているとのこと。今回の訪問では以前は確かに置いていたコンコードは姿を消しておりましたが、ジャスティン・タイムは僅かながら置いてありました。その中で目に止まった作品の一つがこれ。
何故目に止まったかといえば、レニー・リーさんの写真。僕のページに載せてますが、1998年に向丘遊園地でニコンの撮影会があり、その時光っていたモデルにそっくりの印象だったんだ。今部屋で見比べてみれば、スタイルの良さ,黒人であること,そして髪型が似ているよね。
さて、歌手であるレニー・リーをネットで調べたけど、ジャスティン・タイムに6枚ほど作品を残していることしか分からなかった。8人編成のバックで、スタンダードを中心に歌っております。
最初の曲がスキャット。テクニックはあるのだろうけど、テクニック披露だけで終わりそうな嫌な予感。おばさん声だしね。
続く「Polka dots and moonbeams」はスキャット無しだけど、サラやエラを意識した固さを感じた。けど、長いバック陣のソロ廻し以降は、のびのびした歌い方に感想が変わってきた。声も魅力的に思えてきたしね。高音に独特の色合いがありながら、チャーミングに響く声だ。
そして見事な歌唱が加わって、声質が実に魅力的に感じたのが、「Melody....a child is born, alice in wonderland, secret love」だ。そしてチャップリンの「スマイル」が〆で用意されており、実に気持ちよく聴き終えた1枚。生ギターをバックにした流し風の「you don't know what love is」も面白かったな。
では、もう1枚買うかというと微妙。今の気持ちとしては、レニーさんにはこの1枚だけで満足しそう。多分これから愛聴盤置き場に長居する作品だと思うのですが、繰り返し聴いたら僕の気持ちがどう変わるか、楽しみです。