2003年8月6日掲載
Peter Erskine      Juni
ECM原盤            1997年7月録音

 フュージョンで名を馳せたドラマーであるピーター・アースキンの作品を何故フュージョン聴かない派の僕が買ったかといえば、ジョン・テイラーの参加によるもの。

 今回旺角の信昌唱片に行ったかといえば、ジョン・テイラーのECM盤買いが目的。しかし香港一ECMを揃えてある店と僕が勝手に思っているここに、目指すものはなかった。そこでサイド参加ながらピアノ・トリオなので、これを買った次第です。

 1990年代半ばからのアースキンはアコースティック路線なので、というかフュージョンの演奏場所は無いと状況なので、テイラーの真価が発揮されているのではと願ってます。Palle Danielsson がベースで参加している作品です。

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 人間とは欲が深いもので、今のオーディオ装置に大満足していたはずなのに、この作品で決して大きな音で叩かれないが芯のある澄んだシンバルの音を聴くと、もっと余韻が味わえるオーディオ装置に変えたいなどと思ってしまう。まぁ、アンプを変えるにしても200万円以上のにしなければ意味が無いであろうから、実現は難しい欲なんですけどね。

 そう思わせたアースキンのドラムには派手さは消しているが、気持ちがよく伝わってくるもの。それに呼応して、テイラーのピアノも派手さを抑えた入魂のプレイ。こちらとしては少しの派手さを望みたいが、これは余計な欲なのかな。

 恐らくアースキンには、フュージョン全盛時代から、いつかは派手さを抑えた魂の会話をしたいという欲があったのでしょうね。