2003年5月11日掲載
Les McCann        In San Francisco
Pacific Jazz原盤   1960年12月録音

 レス・マッキャンと言えば、エディ・ハリスとやらかしたと世間で語られているモントルー1969年の印象が強いのですが、この作品も彼の魅力を思う存分伝える作品だとか。ハービー・ルイス(b)とロイ・ジェファーソン(d)とのトリオ作品、ジャズ・ワークショップでのライブ盤です。

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 観客と演奏者の乗り具合が相互作用して興奮が増して行く様子は、やはりこの手のR&B系の大きな醍醐味ですね。その中で演奏されているのが「ジーパーズ・クリーパーズ」。

 この曲で思い出すのは、タラップで手を振るゲッツですよね。調べてみたら、サッチモがヒットさせた曲。中間派の方が取上げることが多い曲。

 こんな曲をマッキャンは格別な歌心で、しかし他の人とは違う歌心で、静かに聴かせてくれてます。なかなか良い作品ですよ。