2003年3月26日掲載
Fleurine               meant to be!
EmArcy原盤     1995年10月録音

 溌剌とした美人のジャケットを見た瞬間に、可愛いながらも色気のある声で、爽快にスタンダードを決めてくれる作品だと想像しました。

 フレーリーンさんは最近のブラッド・メルドーとのデュオ作で評判になった方だそうで、この1996年発売の作品がデビュー作の模様。当時はBlue Musicというレーベルからの発売で、ジャケットも異なっていたようです。

 Ralph Moore(ts),Christian McBride(b),Rense Rosnes(p),Billy Drummond(d),Tom Harrell(fllgelhorn) という強力メンバーに加えて、Jesse Van Ruller(g) がこの作品でレコーディング・レビューを果たしているとか。

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 収録曲の作曲者に著名な演奏家がずらりと並んでおり、かつその曲名の歌版が思い浮かばないでいたのですが、作詞は全てフレーリーさんになっています。つまりヴォーカリーズということ。普段歌で聴くことが無い素敵なメロディを聴ける良さがあるヴォーカリーズですが、僕にとっては時に無理に詩をはめ込んだ事による不自然を感じることがヴォーカリーズにあります。この盤では、前者が圧倒的に勝っていて良かった。

 声質においては彼女の可愛さは想像を下回ったが、頭の良い女性の色気を感じさせ、結構なもの。レイ・ブライアントの「メンッ・トゥ・ビー」が、ウッド・ベースの大きさを充分に感じさせるマクブライドに、先ほどのフレーリーさんの声が対応する出だし。ムーアのサックスも加わり、ジャジーな世界に入りこめます。