2003年12月22日掲載
Kenny Burrell       Vol.3
Blue Note原盤       1956年3月録音

 モダン・ジャズ黄金時代を支えたギタリストであるケニー・バレルのブルー・ノートへの、そして彼自身の初リーダー作品は、1523の「イントロデューシング」であります。しかしその2ヶ月前に初リーダー・セッションを行っておりまして、その時の演奏や、他のセッションでの未発表曲を集めたのが、本CDであります。

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 バレルの名盤として語られることが多いのが「アット・ザ・ファイブ・スポット・カフェ(4021)」ですが、これは1959年8月25日の録音。その翌日の同場所でのセッションから3曲が、この未発表曲集に収録されており、内容の高さには改めて驚きました。ティナ・ブルックス入りの1曲も良かったですが、ハナのピアノをバックにしたクァルテットでの2曲が気に入りました。ランディ・ウェストン作の「ビーフ・ブルース・シチュー」と、ダメロン作の「イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ」が、その2曲です。

 他にもルイ・スミスの熱演が聴ける「アイ・ネヴァー・ユー」もあり、お宝一杯の1枚と言えますね。