ロクに英語が喋れない人間を海外に出す会社も会社だが、海外生活が通算で5年を過ぎたのに、発音で苦労している自分も自分である。LとRの発音は、やはり難しいよね。というか、聞いても区別できないから、これはしょうがないのだと、諦めつつある今日この頃です。
マレーシアに居た時は嫌でも宗教というものを日頃意識するので、今日取り上げる作品のタイトルなどの発音には苦労したものです。
さて本日の主役であるブルー・ノートのドル箱大スターは、1963年2月にヴァーヴに移籍いたしました。その直前に契約を消化するために、立て続けにセッションを行い、4日間で4枚の作品を吹き込みました。
この作品では、タレンタインとブルー・ノートにおける3作目の共演が、目玉になっております。
勢いのあるスミスは絶好調であり、彼のオルガンからは連戦の悪影響が全く伺えません。また、この時期には奥さんのオルガンをバックに多作していたタレンタインですが、スミスのオルガンに乗って吹かれるテナー・サックスからは、奥さんとのそれとは少し違った色合いの音が流れてきています。
大きな声でお勧め盤とは言えませんが、安定したセッションでありますよ。