マックスジャズというレーベルでプロデューサーとして活躍しているブルース・バースは、ピアニストでもあります。1992年にエンヤに初リーダー作を吹き込んでから、今日取り上げる作品で8枚目になるそうです。最近のピアニストはトリオばかり吹き込んでおりますが、彼はかつて1枚しかトリオ作品を吹き込んでおりません。
ジャッキー・テラソンとの共演で注目されたベースのウゴナ・オケーゴと、ドラムには御大フォスターが参加しており、名門ヴィレッジ・ヴァンガードで吹き込んだライブ作品です。
ドラムとベースが突っ走る中で、優しい演奏をバースさんは繰り広げるんだな。しかし掴み所の無さを感じながら4曲終了。
バースさんはモンク好きとのことで、「サンフランシスコ・ホリデイ」,「エヴィデンス」,「レッツ・コール・ジス」と3連発。ソロ演奏での真ん中も良いが、優しいバースさんが陽気に乗りまくる2曲が良かったですね。
その後の3曲は優しいバースに戻っております。
聴き終った今、モンクの3曲が聴き所かと思ったのですが、今までの経験からすると、優しいだけのバースさんを聴き込めば印象が変わってくるはず。つまり、スルメ盤の予感を抱いております。怖いのは今回の日本帰国で買った36枚のCDの中に埋もれて、聴き込まずに倉庫部屋送りになることですね。