タイトルから分かる通り、プレスティッジお得意のオール・スター・セッションであり、アルト4本という企画モノです。でもそのアルト、このレーベルのハウス・ミュージュシャンではないのが不思議。ウッズにクィルはこのレーベルお馴染みですが、シハブとスタインはこのレーベルへの吹き込みは実質これ1枚だけです。マル,ポッター,ルイス・ヘイス(d)が脇を固めている作品です。
6曲中5曲がアップ・テンポということで、4本のアルトのコーラスも勢いの良いもの。テディ・チャールスが監修を務めており味のある編曲になっているが、小難しいものでないのが実に良い。
そしてソロ。ウッズとクィルはお見事であるのは当然として、シハブとスタインも中々のもの。
1951から1954年まで兵役を務め、その間に日本にも駐留し秋吉等と競演していたスタインは、1955年にはチャールスのバンドにも加わっていたのだね。その縁がこの作品への参加なのでしょうか。暖か味のあるアルトは、実に好感が持てるもの。
プレスティッジの得意技である同一楽器組み合わせ企画モノ、大成功でした。