澤野を通して接するシャフラノフさんの作品は、これで4作目になりますね。「live at groovy」の躍動感に惚れている僕としては、その後の2作はその部分においては不満あり。その部分をぶっ飛ばして欲しいと、この作品に願っております。
いきなり躍動感だね、「マイノリティ」では。ジジ・グライスの曲を引っ張り出すセンスも良いが、演奏でのスピード感は流石。
続くのは「ハッシャ・バイ」。この曲では、美意識を極限まで高めている。その美意識も格好付けたものではなく、生身の人間が全身から絞りきっているものだ。ハイウェイを飛ばした後に、センス抜群の暗い照明が似合うレストランに入り、ノーベル賞パーティに負けないようなディナーを味わったようなもんだな。
その後の7曲は、軽いデザートのように感じる。その中では、サド・ジョーンズ作の「mean what you say」が良かった。ドライブからデザートまで揃ったわけだが、横にいる女性を誰に例えようかな。なかなか思い浮かばない。そんなことは、この素敵な作品の前では、どーでも良いことですね。