引き続きフレッシュ・サウンドの新人発掘シリーズからの1枚で、新宿ユニオンの1990年代の重要作品コーナーにあった1枚です。
Kurt Rosenwinkel(g),Avishai Cohen(b),Jorge Rossy(d)というメンバーでのギター・トリオで、ジャズマンの有名曲にオリジナルを混ぜた選曲になっております。
で、買った理由。新機導入のオーディオで、アコースティック・ギターの音を堪能したかったからです。
エレクトリック・ギターでした。裏ジャケをじっくり見れば、ネックが辛うじて写っており、もう少しチェックすればと残念に思いました。
しかし、その音色はフル・アコのような豊かな奥行きがあるもので、新機導入で音楽再生において重要な中音域が存分に出るようになった我がオーディオが、その威力を存分に発揮しており満足です。
さて、演奏。シングル・トーンを主に、ゆったりと弾く姿勢に好感を持ちました。ギターでエバンス作の「turn out the stars」と言えばエヴァンスとジム・ホールのデュオが有名ですが、ローゼンウィンクルはテクニックを誇示するのではなく彼独特の間で弾いております。
「pannonica」では、その間とトリオの一体感が凝縮しており、この作品一番の出来になっております。