Marcus Strickland(ts),E.J. Strickland(d),Robert Glasper(p),Brandon Owens(b) というメンバーを、みなさんご存知でしょうか。全く記憶に無かったのに何故買ったのかと言えば、新宿ユニオンの一押しコーナーで見かけたこの盤に、テナー・ワン・ホーンの良盤に巡り合いたいという潜在意識が働いたからでしょう。メンバーのオリジナル7曲に、ショーターとジョー・ヘンの曲が1曲づつ収録されております。
フレッシュ・サウンドの新人発掘シリーズからの1枚です。
1曲目のショーター作「iris」を聴いた時は、こやつは新主流派好きかと感じました。2曲目以降で感じたのは、それに欧州流行「美旋律」派だといこと。
しかし、この「美旋律」を聴かせるっていういのは、張り詰めた空気感が必要なのですよ。
多くのピアニストにも言えることですが、このサックス吹きには緊張感があるとは言えず、「美旋律」ではなく甘いメロディになってしまっているのが残念。